当記事はアフィリエイト広告を利用する場合があります。掲載内容は実際に使った感想をもとに、親目線で正直にまとめています。
先に結論
- 1タイトルは強いですが、「遺伝だから親は何もできない」という本ではありませんでした。
- 2子どもの気質だけでなく、親自身の気質や関わり方も見直すきっかけになる本です。
- 3子どもの性格に悩んでいる人、育児で自分を責めがちな人には読んでみる価値がありそうです。
向いている人・向かない人
詳しい感想の前に、この本が合いそうな人・少し合わないかもしれない人を先にまとめておきます。
この本を読もうと思った理由
この本を手に取った一番の理由は、やっぱりタイトルです。『「遺伝が9割」そして親にできること』という言葉を見たとき、最初に浮かんだのは「え、じゃあ子育てとか環境って意味ないの?」という少し乱暴な疑問でした。
育児をしていると、親はどうしても「もっといい関わり方をした方がいいのかな」「この環境で大丈夫かな」と考えます。絵本を読む、声をかける、遊び方を工夫する、生活リズムを整える。そういう日々の積み重ねに意味があると思いたいし、できることなら子どものためになる選択をしたい。
だからこそ、「遺伝が9割」という強い言葉には、ちょっと身構えました。もし本当にそうなら、親が頑張る意味はどこにあるのか。逆に、親が頑張りすぎなくてもいいという話なのか。そのあたりが気になって読んでみました。
写真で見せたいところ
本の表紙は、クリーム色で落ち着いた雰囲気のデザインです。派手さはないけれど、手元に置いておきたくなるような、読書が好きな人の本棚に自然になじむ一冊だと思いました。
この本は「子どもを変える本」というより、「子どもと親の気質を知ったうえで、関わり方を調整する本」として読むと入りやすかったです。
本の基本情報とざっくり内容
『THE CHILD CODE「遺伝が9割」そして、親にできること』
著者は行動遺伝学者のダニエル・ディック、監訳は竹内薫さん。出版社は三笠書房です。書店情報では、行動遺伝学と発達心理学の視点から、子どもの気質や特性に合わせた関わり方を考える本として紹介されています。
本の構成は、最初の3章で行動遺伝学の基本と「子どもの気質とは何か」を整理した後、①外向性、②情動性、③自制心という3つの気質テーマを深掘りしながら、それぞれに親がどう関わるかを考える流れになっています。後半では子どもの行動面の問題(SOSのサイン)や、最後に「親とはこうあるべき…から自由になる」という著者からのメッセージで締めくくられます。
タイトルだけ見ると少し刺激的ですが、読み終わってみると、親の努力を否定する本ではありません。むしろ、「子どもを親の理想に近づける」のではなく、「その子に合う環境を探す」方向へ考え方をずらしてくれる本だと感じました。気になる方は楽天市場で『遺伝が9割』そして親にできることを確認することもできます。
本の章構成(ざっくり)
- 序章|子どもの「気質」をきちんと受け止めていますか
- CHAPTER 1|生まれか、育ちか — 行動遺伝学について、これだけは知っておきたいこと
- CHAPTER 2|遺伝の影響は、思ったよりも深い?
- CHAPTER 3|「うちの子って、どうしてこうなの?」— 子どもの個性をひとめで知る
- CHAPTER 4|子どもの「外向性」— 好きなことを見つけて自分でグングン伸びていく環境づくり
- CHAPTER 5|子どもの「情動性」— 困難を感じていることを知り、成長につなげる
- CHAPTER 6|子どもの「自制心」— 親が子どもに教える重要なライフスキル
- CHAPTER 7|子どもの「世界」を広げる — 人との関わりで遺伝子の相乗効果を生む
- CHAPTER 8|子どもの行動や心の問題とどう向き合う?— SOSのサインに気づくために
- CHAPTER 9|わが子にあたえられる「最高の贈り物」— 親とはこうあるべき…から自由になる
読んで印象に残ったこと
「子どもの行動」だけでなく「親の行動」も見る
読んでいて一番印象に残ったのは、「子どもの行動」だけを見るのではなく、「親の行動」や「親が作っている環境」も一緒に見る必要がある、という視点です。
育児では、つい子どもに目が向きます。よく泣く、よく動く、慎重、好奇心が強い、切り替えが苦手、こだわりが強い。そういう子どもの姿を見て、「どう関わればいいんだろう」と考えます。
親自身の気質が、環境づくりに出ている
でも、この本を読んでいると、親が用意している環境もまた、親自身の気質に影響されているのだと感じました。たとえば、親がきっちりしたいタイプなのか、多少の散らかりを気にしないタイプなのか。外に出かけるのが好きなのか、家で静かに過ごす方が落ち着くのか。そういう親側の傾向も、日々の子育て環境を作っているはずです。
子どもの気質と、親の気質から生まれる環境が重なって、親子の関係や子どもの行動に影響していく。ここは、かなり考えさせられました。
この視点があると、「うちの子はどうしてこうなんだろう」と子どもだけを見て悩むのではなく、「自分の関わり方や環境づくりにも、自分の気質が出ているかもしれない」と一歩引いて考えられます。これは、育児で煮詰まったときに大事な視点だと思いました。
子どもの性格だけを見るのではなく、親自身の気質や関わり方もセットで見直すきっかけになりました。
我が家目線で感じたこと
0歳・1歳でも「その子らしさの芽」は見えている
読む前は、「まだ子どもは小さいし、性格形成なんてこれからでしょ」と思っていました。もちろん、0歳・1歳の段階で子どもの性格を決めつけるつもりはありません。
ただ、この本を読んでからは、日々の小さな行動の中にも、その子らしさの芽のようなものが見えているのかもしれない、と感じるようになりました。
我が家の長男の場合
たとえば、我が家の1歳の子は冒険心があり、何にでも興味を持ちます。遊んでいるときも、親のそばにずっといるというより、トコトコ離れて自分で遊びに行くことがあります。新しいものを見つけると近づいていくし、気になるものがあると自分から動いていくことも多いです。
以前なら、そういう姿を「元気だな」「よく動くな」くらいで見ていたと思います。でも今は、「この子は外向性が高めなのかな」「新しい刺激に向かっていくタイプなのかな」と、少しだけ行動観察の目線が増えました。
大事なのは、ラベルを貼ることではなく
もちろん、これは親の勝手なラベル貼りにならないように気をつけたいところです。大事なのは、「この子はこういう性格だ」と決めつけることではなく、「今この子は、どんな環境だと楽しそうか」「どんな関わり方だと苦しくなさそうか」を考えることなのかなと思いました。
この本は、子どもの性格を分類するための本というより、子どもの見方を少し丁寧にするための本でした。
向いている人・向かない人の補足
この本は、育児の具体的な手順をすぐに教えてくれるタイプの本ではありません。どちらかというと、子どもの気質や親子の関係を少し引いた目で見直すための本です。
そのため、今まさに「寝かしつけをどうするか」「離乳食をどう進めるか」のような具体的な困りごとを解決したい人には、少し遠回りに感じるかもしれません。
一方で、「この子の性格をどう受け止めればいいんだろう」「自分の育児が悪いからこうなっているのかな」と悩みがちな人には、少し気持ちが楽になる部分があると思います。
個人的には、子どもの気質を無理に変えようとするより、親が子どもの気質を理解して関わり方を考えることで、親子ともに苦しくない子育てに近づけるのではないかと感じました。
まとめ
『THE CHILD CODE「遺伝が9割」そして、親にできること』は、タイトルだけ見ると「親にできることは少ない」と言われているように感じるかもしれません。
でも、実際に読んでみると、そういう投げやりな本ではありませんでした。子どもには生まれ持った気質があり、親にも親自身の気質がある。その前提を知ったうえで、親子に合う環境や関わり方を探していく本だと感じました。
育児をしていると、親はつい「自分の関わり方が悪いのかな」と思ってしまうことがあります。もちろん、親の関わり方は大切です。でも、それだけですべてが決まるわけではない。子どもがもともと持っているものを見ながら、親も自分の気質を客観的に見ていく。そう考えると、少し肩の力が抜けました。
我が家の子どもたちはまだ小さいので、この本の内容を本格的に実践するのはこれからかもしれません。それでも、子どもの行動を「困ったこと」として見るだけでなく、「この子らしさの表れかもしれない」と考える視点をもらえたのは、読んでよかったところです。
